Lecta導入のきっかけを教えてください。
村上先生:
学校で導入すると言われて、その時に初めて知りました。
森先生:
きっかけは校内研修です。他県にいる知人がリモートで授業をしているそうなのですが、紙芝居のようにして画像を自分で確認しながら作っており、1つの動画につき約5分程度でしか作れていないそうです。理由は、容量が大きくて共有することが大変だからと聞きました。自分の学校はどうかと思っていた時に、校内研修を通じてLectaの存在を知り、容量も軽く簡単に編集できるとのことで使い始めてみました。
山本先生:
同じく校内研修です。簡単に操作ができるというところで始めてみました。
Lecta導入前に試していたものとその課題があれば
村上先生:
善通寺第一高校は、授業の動画配信の対応が遅れていました。「プリントやメールを配布して登校日にまとめて対応」という感じで周りの私立高校は動画で授業など進んでいる中、自習がメインでした。一番この方法で課題に感じていたのは、生徒がどれくらい取り組んでいたかわからないということです。登校日に提出されたものを結果としては見ることができますが「ただ写しただけ」の生徒もいたりするので、その途中経過が見られず出されたものを信用するだけでした。
森先生:
紙ベースでしかやっていませんでした。国語なので、文章の着眼点(書き方・読み方)を何も学んでいないまま高校生活がスタートしてしまいました。小説や評論をどうやって読んでいくかのベースがないのでそのまま進んで違う方向に行ってしまったり。現代文でよくある、問題をいくらといても回答を導けない、問題をいくらやっても学力上がらないということが課題でした。解説を交えながらか授業を進めたかったですね。
山本先生:
同じく私も国語なので、解説を入れたかったです。解説したいことがプリントだけだとなかなか難しく、ポイントになる部分が生徒に定着しないまま進んでしまっていました。
Lecta導入後の効果を教えてください。
村上先生:
手間をかけずにできるところがいいと思いました。今はLectaを使って授業を学校に来ることができない生徒にそのまま配信しています。 撮影した動画を選んで、あとは放っておけば勝手に動画が完成していて、限られた中で時間を無駄にしません。 Lectaは「手間をかげずに」「手軽にできる」という点でとても優れていると思います。
森先生:
自分で編集する必要がない!というのは非常に良いです。 教員は動き回るので、黒板だけが映されていると教員の表情などは映りません。 国語は多角的に理解を求めるので、いろいろな例えジェスチャーを交えながら説明したいのですが、もしその意図を理解している教員がもう1人いたら2人組で授業動画を作成できる訳ですが、カメラを定点で撮影するだけで勝手に動いて編集してくれるというのはすごく良いです。 あと、古典文法は補習などで同じことを繰り返す授業が多くありました。 それも1回録画で動画を生徒に見せる前提で、あとは生徒も繰り返し授業動画を簡単に見ることができるのも良いです。
山本先生:
IT機器を使うのが苦手な私ですが、Lectaはすごく簡単にできるところが良いです。 黒板を使えるので、いろいろと用意する必要もなく本当にそのまま授業ができました。
黒板を使うメリットはありますか?
森先生:
黒板を使うメリットは、「生徒の理解を進めながら提示していけること」だと思います。あらかじめ授業内容は用意していますが、生徒の授業中の発言とかで板書の内容や進め方を変えることがあります。あまり事前に用意したものだけでやってしまうと押し付けてしまうと思うので、進度も見ながら進められるのが黒板のいいところだと思います。
Lectaの具体的な活用方法を教えてください。
森先生:
学校に来られていない生徒に授業を全て動画で送っています。教室で授業する時にiPadを持っていて授業しているところを撮影しています。そうすると1回で撮影できて、それをLectaで編集してそのまま共有しています。
今後のLectaの活用方法などあれば
森先生:
今後は補習などで使っていきたいです。今、学校ではMicrosoft社のTeamsを使っていてそこに動画をアップロードしています。今まで生徒が質問にきた内容や、今は文法事項で使っていますが、小論指導や面接指導は動作がないとわかりにくいのでそこで使えると思います。
教員は同じ説明を繰り返す場面が結構あるのでそう言った面でも有効活用できそうです。授業数が不公平になる時もあるので、「この部分は動画を見ておいて」とすれば事前に見ておいてもらって授業を次のところから進められます。大会などで公欠になった生徒にも使えるかと思います。
Lectaにマッチした学校・教員・科目はありますか?
村上先生:
教科は特に関係なく使えると思います。本当に手間がかからず簡単なので。
森先生:
体育がいいと思います。例えば、休みの間のトレーニングメニュー共有とか、紙でメニューを渡しても伝わらないですし、ネット上には綺麗な動画しか上がっていないので、先生が実際にやっている動画とか失敗も含めて共有できるとより伝わると思います。
山本先生:
教科は何でも活用できると思います。情報機器が苦手な人でも誰でも簡単にできますから。
公立学校の場合の「Lecta導入までの工程」を教えてください。
森先生:
費用捻出先はPTA会費になります。PTA予算(私費)→図書費→ウェブ教材として申請…という流れですね。ちなみに、リリース日にiTunesギフトカードをセブンイレブンで購入し、年払いのLectaを1つ購入しました。
最後に、Lectaを検討中の方に一言お願いします。
村上先生:
授業配信を自分がやるとは思っていませんでした。最初はハードルが高そうに感じましたが、やってみたら本当に手軽で簡単にできました。
森先生:
まず操作が非常に簡単です。補習や同じことの繰り返しが解消されます。 その上でわからないことがあれば聞きなさいと生徒には言っていますが今のところ大丈夫そうです。そう言った面で教員の労力も軽減されます。
山本先生:
いつもの授業を簡単に共有できるところが魅力です。
※写真は左から川平建三郎教頭/山本重子先生/村上将彦先生/森奈緒規先生